棟上げ4

レッカーを使わない手上げの手順
1.桁の上に足場というか、トラスの地組する為の足場を作る
そして、その上でトラスを組みます。

2.それを起こしながら、桁に入れます。
写真では足場があるので楽ですが、
昔はレッカーも足場も無い所での作業でした。


3.次のフレームを組みます。
そして、次の桁に納めます。
それを繰り返します。

そして、次の地組へ
と、ここで失敗の発覚。
「あれっ?」「え゛っ!」とリョウさんの叫び声が…。
一本の切り角度がなぜか反対で…。
しばらくは(呆然自失…)無言。
大工さん曰く、
「失敗を成功に変えるのがプロの仕事やけど、
木は、長いものは短く出来るが、
勾配そろえたら短くなるのは無理やわなぁ。
鉄みたいに溶接もでけへんし。
まあ、作り直しやね。」

とりあえず、出来る所までの作業にかかります。
途中までの母屋を納めて、
棟も納めます。
心地よい木の音が響いて、
とっても嬉しそうなお施主さんが覗きに来て、
写真を撮られています。
ちょっと立ち話も。
今日棟が上がりそうな期待にワクワクしているお施主さんに
にっこり笑って
「いえ…。月曜日になります。」と言いながら、
どう説明しようかな?と、考える私。

それでも作業は3時頃に終了して、
棟上げは月曜になる予定なのと、
早く帰る理由も説明して、
スゴスゴ帰りました。


途中までですが、とても素敵です。
小さな教会みたいに屋根がとんがってます。

このとても可愛い、小さな家は、アトリエだそうです。
設計は橋本健二建築設計事務所さんです。
http://kenjihashimoto.com/