東電の値上げは断れる?

電力会社は、電気代の値上げを口にする前に経営努力や発電コストを金額をあげて詳細に開示をして欲しい。
東電は値上げですが、東京ガスはこの3月から値下げとなりました。
特に、東電はあのような原発事故を起こしながら、責任を取っているように思えません。

各自の契約期間が終了するまでは東電の値上げは断れる。そうです。
以下、「ごまめの歯ぎしり 」からの転載です。


東京電力が、4月1日から電力料金を上げたいという手紙を、契約
者に送っている。

受け取った方もいると思うが、結論から言えば、これは断れる。

東京電力の支社が出した一通の「電力料金値上げのお願いにつきま
して」という表題の手紙が私の目の前にある。

「昨年の当社原子力発電所の事故および放射性物質の放出により、
お客さま、広く社会の皆さまには、大変なご迷惑とご心配を長期間
に亘りおかけしておりますことを改めて深くお詫び申し上げます」

という出だしで始まり、

「(中略)このため現在の状態が継続すれば遠からず燃料調達に支
障をきたし、当社の使命である電気の安定供給に重大な影響を及ぼ
しかねず、誠に申し訳ございませんが、平成24年4月1日より自由化
部門のお客さまの電気料金の値上げをお願いさせていただく次第で
す。 」

とある。

そして二枚目の「電気需給契約の一部変更についてのお願い」に、
「現在のご契約期間にかかわらず、4月1日以降は新しい電気料金
により電気をお送りさせていただきたくお願い申し上げます。
なお、お客様が新しい電気料金にご了承いただけない場合には、誠
に恐れ入りますが、本書をご確認後、3月30日までに当社までご
連絡いただきますようお願い申し上げます。 」

早速、東京電力に電話して、確認すると、

「これはあくまでお願いです。 ご契約終了までは、現在の電力料金
で電気を送るのが基本です」という。

では、電話してこない顧客は新しい電気料金に勝手に切り替えるの
かと尋ねると、「少々お待ち下さい」。

別な人に替わって、「ご了解いただけなければ折衝させていただい
て、了解を頂ければ新料金にする」とのことだ。

そして、「東京電力から全てのお客様に電話をかけてご了解を頂く
作業をしているところ」というので、では、どれぐらいまで電話を
かけられているのか教えてほしいとお願いする。

もし、東京電力から料金値上げの手紙が来たら、その手紙に出てい
るあなたの現在の契約期間が終了するまでは、値上げに応じる必要
はない。

電話をかけて確認すると東京電力は言っているが、非常に怪しい気
がする。

4月1日からの電力料金値上げに応じる気がなければ、手紙に出て
いる東京電力の専用ダイアルに電話して、契約期間内の値上げをお
断りしておいたほうがいい。

この手紙の最後に「秘密情報 目的外使用・他の方への開示はご遠
慮ください。 東京電力株式会社」等と書いてある。

これはどういう意味かと尋ねると、「それぞれの契約内容が書いて
あるから」、というが、自分の契約内容を他人に開示するかどうか
は、本人の自由ではないかとたずねると、「そうですね」。

東京電力は、電力料金の割引を個別に変えて、他社に開示しないこ
と等と契約書にうたっているが、そもそも自由化された電力料金の
価格を第三者に見せるな等ということはおかしなことだし、余計な
お世話だ。

料金を比較して、一番安い料金まで下げろという交渉をできるのが
自由化された市場ではないか。

「ごまめの歯ぎしり 」 メールマガジン3月15日号
       衆議院議員 河野太郎の国会日記 から転載