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室生の山の見学 no1(木の性質を知ろう)

令和の最初の「和のトラス学ぶ会」テーマは
山を見学して実情を体感する。です。

案内がないと分からない木の事
沢山教えていただきました。


今は一年中木を切り出して、出荷する。

という流れになっていますが、
以前は

お盆が終わった頃から2月までが木を切る時期《冬目》で

2月からお盆までは《夏目》の木で木は切らなかったのだそう。

 

《冬目》の間、木は休んでいます。
その間に木を切るんですね。

 

《夏目》の時、木は成長しようって頑張ってます。

ですから、木の導管(※1)は水で一杯です。

特に7月、8月の伐採した木は虫に食べられやすいとか。

 

 

これが木の表面から分かります

 

市場にあったほとんどの木がこれ。↓

これが最近切ってそのまま出荷した《夏目》の木

いわゆる「切り出し材」

表面の木の皮が

ズルズルに剥けかけてます
皮がスルスル剥きやすいんですね。

 

ということは、
作業しやすい木。

ということになります。

 

ちなみに

作業しやすい木=良い木
ではありません。

 

 

良い木はこっち。

これが《冬目》の木
いわゆる「葉枯し材」
表面の木の皮が

ピタッとひっ付いてますね。

 

「これは、昨年の11月に切った木です。
水が切れたので出荷しました。

以前はみんなこうならないと出荷しなかったけどね」(ヌクイ木材さん談)

 

材木を材木として使う時は、こういう木じゃないと虫がきやすい、腐りやすい。ので使えない(使いたくない)のですが、

今は合板や集成やその他の用途で木を刻んで使われるのでそういう事に気を使わなくなってます。
それが混在してるうちに

本来木をきちんと使わないといけないところにまで
《夏目》の木を使うようになったのかな❔
機械乾燥させるから《夏目》の木でも良いとなったのか❔

今まで、
「どうせお家を建てるなら
こういう木で家を建てませんか❔」と
時期も考えての計画を提案してきましたが
なかなか上手く説明できず理解してもらうのに苦労してきましたが、今回こういう違いの分かる写真も写させて頂けたし、
もう少し、上手に説明出来るようになれたかも・・・