木のお風呂がとうとうダメになって
交換工事中に、お施主さんにインタビューしてみました。
「暮らして如何でしたか?」
お施主さんからの言葉です。
「シンプルだけど、一つ一つが考え込まれていて、
魂が入っていて、
安っぽくなくて、
20年経ってもドンドン愛着が湧く。
古くならなくて、
来た方が本当に此処で住んでるんですか?と聞かれます。
キチンと建ててもらえて私は嬉しいけど、
業者さんにとったらどうなんでしょうか?
今回20年でお風呂は交換になりましたけど、
後はどこも痛んでないの。
こんな建て方してたら大変じゃないの?
(ありがとうございます。)
私は今70だけど、後10年ここで暮らせたら嬉しい。
(バリアフリーなので多分大丈夫)
ここでの生活はそれなりの楽しみがある。夏は緑、冬もそれなりのちょっとした手間。
今まではそれが楽しかった。けど年をとって少しシンドくなりました。
いつまで楽しめるのかな。
でも、その手間を楽しめるのは、建物の基本がキチっと出来ているから出来ることです。
ちゃんと建物を作ってもらって本当に感謝しています。」
いえ、私たちこそご縁を頂けたことに感謝です。
この建物かなり難しくて人に任せることができず、
基礎から上の梁に至るまで全部自分たちで工事した思い出深い物件です。
木の加工だけでなく、
型枠も、鉄筋の配筋も、コンクリートの打設も全部基本は二人で施工しました。
これだけの体力はもう無いと思うので、
作ってくれと言われてもこの建物はもう作れません。
バリアフリーの車イスでも移動が可能なワンフロアの家。住み続けて頂けると私も嬉しい。
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