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山に循環する

経営理念作成2

「山に循環する」ってどういう意味ですか?と聞かれました。

海が豊かになるには、山が豊かでなければなりません。
山が荒れている海の恵みは少ないのです。
漁師さんは知っています。
航海の神様が山におられたりします。

山の恵みが末端にまで行き渡る時、海も豊かで、大地も豊かなのです。
私たちは、循環する自然の中で生かされています。

日本の長い歴史の物作りの中で土に帰らない。循環しない物作りをしているのは
戦後?ここ、100年くらいの事だけではないでしょうか?

作りっぱなし、使いっぱなしの技術。
使い捨ての物たち。捨てられた物たちはどこにいくのでしょう?
物も、その前の材料も泣いています。

命も物も
最後まで使い切る。これに尽きます。
次に次にと繋げて循環させる事が必要です。

自然の恵みに感謝して、命を頂く。
表では栄養を頂き、裏では生命エネルギーを頂く。
衣服を身にまとう。
表では皮膚を保護し、裏では生命エネルギーに包まれる。
住いは巣まい。
表では家という器で暮らし。裏で木の生命に包まれて休息(寝る)する。

捨てて大地を汚すのでなく、
燃やして空気を汚すのではなく、
循環の中で自然の恵みを与えてもらう生き方。物作りへと
意識の変化を求めます。

そのために
家の材料となる木は自然が良い。
強制的に乾燥させるのではなく、
人工的に加工した集成材でもなく、
森で成長した記憶のある木。を使いたい。

自然の木は役目を終えた時に土に帰る事が出来ます。